魂のこもった日誌を、たまに書きます。

なぜインド人は

2025.11.28


 

今年の夏、1週間ほどインドに行きました。

 

おもに訪れたのはインド北部にある首都デリーで、あとはアグラ(タージマハルがある)とジャイプール(ピンクシティと言われ、象タクシーに乗れる城がある)。

 

どこを見ても、極彩色のサリーをまとう女性やアグレッシブな物乞いと物売り、道をノソノソ歩く大きな牛や気だるげな野良犬、ウィンカー代わりに始終鳴らされるクラクションなど、日本にはない強烈な世界。

 

そう言えば、スーパーで調味料を見ていたらブランドの人が売り場に派遣されているようで激しくブラックソルトを勧められ(結局買った)、チャイ売り場に移動したら今度は別のブランドの人が「茶葉の匂いを嗅いでみろ」と強い目力でセールス。どこのコーナーでもそんな感じで、インドではスーパーでさえ一人で放っておいてくれないんだなと、ちょっと発見でした。

 

あと、ほかにも小さな発見が。インドはやっぱりかなり暑く、デリーでは最高気温が50度前後になるほど日差しが苛烈。なのに、インド人はみんな帽子を被らないんですよね。

 

頭にターバンを巻くシーク教徒や、寺院などでサリーやスカーフを被る女性はたまに見かけました。だけど大体、ほぼ無帽。直射日光を全吸収です。なんで?頭皮が強いの?髪が多いから?よく考えると薄毛の人をあまり見かけないなと疑問に感じ、AIに聞きました。

 

すると「インド人は皮膚のメラニン色素が多く、紫外線への耐性は比較的高いが、頭皮は強いわけではない。でも、ヘアマッサージの習慣やスパイス入りの食事が血行促進や新陳代謝を助け、薄毛率が低い。帽子を被らないのは、被る習慣が文化的に根付いていないため」とのことでした。

 

そう考えると、昔ケニアやセネガルに行ったとき、メラニン色素がインド人より多そうなアフリカ人が結構キャップやターバンを被ったりしていた気がするので、たしかにインド人が帽子を被らないのは文化的な習慣の違いなんでしょうね。

 

また、インド人と話していたら、本当に暑い時期は昼間みんな外に出ない、と言っていました。「そうですよね、それがいいですよ」と私もうんうん頷きつつも、やっぱり同じ黒髪の民族として熱中症が心配です。

 

だから、どうしても外出しなきゃならないときはインド人も、日傘とまではいかないまでも帽子を被ったらいいのになー、と思います。老婆心ながら昨今の地球温暖化を考えると、ヘアマッサージやスパイス入りの食事で髪を守るだけでは、追いつけない気がしてしまうので(たぶん余計なお世話ですが)。