魂のこもった日誌を、たまに書きます。

四月病

2015.3.27


sakura

もう、おおかたの卒業式は終わった頃でしょうか。

今年のサンリオ入園•入学キャンペーンのコピーを書かせて頂きました。

クリエティブ•ディレクションもしております。

サンリオ

春の病といえば、花粉症や五月病がメジャーです。

それに加えて「四月病」なるものも存在するはず、と私は以前から睨んでいました。

新年度が始まると、ムクムクと湧いてくる向学心。

このよくわからない熱意に初めて当てられたのは、

たしか大学に入学して最初の履修登録のときでした。

いや、高校?もしかしたら、中学まで遡るかもしれません。

症状としては、絶対出席できない数以上の授業を登録してしまったり、

語学のテキストを何冊も買い込んだり、

あれもこれもと色んな部活や習い事を始めたり。

これが毎年この時期、懲りもせず繰り返されるわけです。

そう言えば去年の4月も、

FPの勉強をしようかとテキストを1冊買ってみたり、

「英語で読む村上春樹」など数種類の英語教材に手を出しつつ

ストリーミングで英語ニュースを聞いてみる自分に酔ったり、

フランス語会話などのテレビ番組を録画してみたものです。

ただ、これはあくまで「病」なので、喉元すぎれば何とやら。

ゴールデンウィークを過ぎる頃には、サーッと熱が引いてしまうのが常でした。

特に後遺症があるわけでもなく(かるく自分に失望しますが)、

自虐ネタとして披露する以外は、人に話すこともありません。でも今日ふと、

「四月病という定義は新しいのかも?もしや私が初めて名付けたのでは?」

という浅はかな興奮とともに検索してみたら…

いっぱいありました、四月病。

何なら六月病、七月病なんてものも定義されていました。

学会に発表したりしたら、大恥をかくところでした。(何の学会かわかりませんが)

考えてみると、今この地球上だけで何十億人という人間が生き、考えていて、

古代から増え続けるばかりの叡智と合わせれば、たいていの発見は再発見なんでしょうね。

新発見の99%は、再発見である。

などとコピーっぽくまとめつつ、残り1%を見つけるべく努力するのが、

今を生きる現代人の仕事なのかも…と考えた年度末。

もうすぐ四月ですね。