魂のこもった日誌を、たまに書きます。

寄り道人生

2014.7.2


ajisai

先日、マルイのコピーを書かせて頂きました。

http://mirincococ.jp/works/

 

町田にあるマルイがお客さまの声を聞き、リニューアル。

これまで町田に少なかったカフェ、テイクアウトできる食べ物屋、雑貨屋が、

新しいマルイで楽しめるようになりました。そのオープン告知キャンペーンのお仕事です。

今回、いろいろ書かせてもらったコピーの一つに、

「今日はまっすぐ帰りたくないの。ザッカの○I○I」 というものがあります。

 

これを自分に置き換えると、これまでの私は

「毎日まっすぐ帰りたくないの。」という人生でした。

と言っても、家に居場所がなかった…などの積み木崩し的な意味ではなく、

単純に寄り道が好きだっただけです。

 

仕事などが早く終わるとフリーダム。

「本屋行こう」とか、「こんな所に気になる店が!」とか、

「ちょっとお茶でも…」と、どこにいてもパラダイス。

 

新卒で入った会社は築地にあり、よく有楽町駅まで歩いたものですが、

途中で通り抜ける銀座は寄り道心をくすぐるものばかり。

閉店時間までプランタンを徘徊したり、シネスイッチを覗いたり、夜の蝶を観察したり。

まっすぐなら10分ちょっとの道のりを4〜5時間かけて帰ったことも多々。

その頃は実家から通勤していたのですが、きっと母は

「毎日遅くまで仕事、大変ね」と思っていたはずです。

年頃だった娘は、ふらふら銀座を徘徊していただけなのですが。

 

ああいう時間に習い事とかをしておけば、もっとOLらしい生活を満喫できて、

今の自分も違っていたかも…という気もします。

でも、寄り道ほど社会勉強になるレッスンは無いような気もします。

(と無理矢理、自分を正当化してみます)

 

そんな寄り道人生ですが、最近は約束が終わったら、すぐ帰ることが多くなりました。

仕事と育児(にまつわる家事も)の段取りを考えると、あれ?自由な時間がないなぁと。

これはこれで、人生に二度とない大切な日々です。

けれど、寄り道し放題だったあの頃は、思えば貴重な時期でした。

単に暇だったんだね、という見方もありますが。